岡山県立美術館

小田 宏子展

倉敷市出身の小田宏子(1940-2015)は、高校時代に倉敷素描絵画研究所で洋画家・河原修平に師事し、岡山大学教育学部特設美術科に進学、1958年から河原主宰の燈仄会や東光会などで作品発表を重ねました。1964年結婚を機に名古屋へ移住して以降も岡山県内での活動を継続し、その間、学友ら女性作家数名とともに「グループ・ミロ」を結成、この活動はのちに結成される瀬戸内圏の女性作家集団「アート・SUN」へと繋がっていきます。一方、1974年に名古屋市内のキリスト教会で洗礼を受けたことは、その後の制作思想に影響を及ぼしました。1980年倉敷に帰郷すると、無数の連続するパターンが登場する抽象表現を開始します。次第に平面的絵画表現から、カンヴァスを素材として扱った、ヒダ状のレリーフを画面に生み出す試みや、カンヴァスの重なりによる奥行きを意識するなど、三次元方向への拡がりを見せました。これらの制作を続けながら、1996年に「国際丹南アートフェスティバル」主宰の八田豊と出会い刺激を受けた小田は、翌年から和紙を用いた制作を始め、その後雁皮紙(がんぴし)で綿を包んだふくよかなオブジェによるインスタレーションへと展開し、唯一無比な作風を確立しました。本展では、初期の油彩画から晩年の雁皮紙によるオブジェ作品までを展示し、実直な精神で数々の試行を続けながら真摯に表現と対峙し続けた小田宏子の生涯を辿ります。

開催概要


◎9月29日(金曜日)から11月5日(日曜日)の期間中、同時開催の特別展

「慈愛の人 良寛―その生涯と書」観覧券でもご覧いただけます。

会  期 2017年9月26日(火曜日)から11月5日(日曜日)まで
開館時間 9時から17時
 ・9月29日・10月27日は19時まで開館
 ・いずれも入館は閉館30分前まで
 ・月曜日休館(祝日の場合は翌火曜日)
観 覧 料 一般:350円、65歳以上:170円、大学生:250円、 小・中・高校生:無料
 *学生証やシルバーカード等、年齢が確認できる証明書をご提示ください。
 *20名以上の団体は当日券の2割引き
 *キャンパスメンバ―ズ制度加盟校の学生は無料
主  催 岡山県立美術館
助  成 (公財)福武教育文化振興財団
後  援 岡山県教育委員会、倉敷市教育委員会、(公財)岡山県郷土文化財団、公益社団法人岡山県文化連盟
  • 特別展作品
  • 特別展作品

関連事業 ※いずれも申し込み不要

記念講演会「紙と現代美術」

日時:2017年10月09日 14時から
会場:地下1階講義室 ※先着70名
講師:建畠晢(埼玉県立近代美術館 館長・多摩大学 学長)
参加:無料

美術の夕べ「担当学芸員によるフロアレクチャー」

日時:2017年10月27日 18時から
会場:地下1階展示室 ※要観覧券 
講師:大山真季(学芸員)
参加:無料

同時開催「岡山の美術展 第6期」現代美術
中原浩大 アーティストトーク

同時開催の「岡山の美術 第6期」で、「中原浩大展 自己模倣」(2013)当時、再制作や 修復の途中であった作品の完成作を展示します。その制作過程など、 個展以後の活動についてお話しいただきます。

日時=10月22日 14時から
講師=中原浩大(美術家 京都市立芸術大学 彫刻科教授)
会場=地下1階講義室(先着70名・参加無料)

作品

■小田 宏子展 チラシ公開中(PDFで開きます)