漆芸家山口松太追悼展ならびにもっと伝統工芸備中漆展2022を開催いたします。
山口松太(1940-2020)は岡山県倉敷市に生まれ、昭和41(1966)年に香川県漆芸研究所で基礎を学んだ後、岡山の漆芸家・難波仁斎に師事します。昭和43(1968)年日本伝統工芸展に初入選すると、以後同展、同支部展、同部会展等に出品、若くしてその才を発揮し、本県工芸界のホープと期待されました。様々な漆芸技法を学ぶ中で琉球漆器の伝統技法である堆錦と出会い、備中漆を用いて独自の「油枩堆錦」を完成、平成7(1995)年岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。平成11(1999)年には日本伝統工芸展で総裁賞を受賞しています。
山口は自身の制作に励むとともに、ダム工事による漆畑の水没や高度経済成長による職人の出稼ぎ、後継者不足などで衰退していた備中漆の復興にも尽力しました。本展覧会では、令和2(2020)年10月に逝去した山口の総裁賞受賞作を里帰りさせ、県内外に所蔵される多彩な漆芸作品を展示するとともに、新見市で採取した復興漆を用いて制作された日本工芸会中国支部の漆芸・木工芸会員らによる新作を展示いたします。復興漆の採取から10年、備中漆が持つ透明感や美しい艶の魅力を改めてご鑑賞いただけましたら幸いです。
●開催概要
会期 | 2022年4月22日(金曜日)から5月29日(日曜日)まで |
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開館 時間 | 9時から17時 ・4月30日(土曜日)・5月28日(土曜日)は19時まで夜間開館 ・いずれも入館は閉館30分前まで |
休館日 | 月曜日(5月2日は開館) |
観覧料 | 一般:350円、65歳以上:170円*、大学生:250円*、高校生以下:無料* *学生証やシルバーカード等、年齢や所属が確認できる証明書をご提示ください ※キャンパスメンバ―ズ制度加盟校の学生は無料 ※障害者手帳等をご持参の方とその介護者1名は無料 ◎特別展「THE ドラえもん展 OKAYAMA 2022」の観覧券でもご観覧いただけます ◎岡山の美術 特別展示「第十一回 I氏賞受賞作家展」の観覧券でもご覧いただけます |
主催 | 岡山県立美術館、新見美術館、山陽新聞社、備中うるし利用活用協議会 |
共催 | 公益財団法人岡山県郷土文化財団 |
協力 | 日本工芸会中国支部 |
後援 | 岡山県教育委員会、公益社団法人岡山県文化連盟、一般財団法人岡山県国際交流協会 |
助成 | 公益財団法人福武教育文化振興財団 |
●関連事業
記念座談会
「山口松太氏を偲ぶ」
日時:2022年4月23日(土曜日)
15時から16時30分
会場:2階ホール(聴講無料)
定員:150名 ※要申込み先着順
パネリスト:高山雅之氏(郷原漆器生産振興会会長)、北岡省三氏(漆芸作家)
聞き手:岩崎充宏氏(山陽新聞社論説委員会委員)
※終了しました
美術館講座
「岡山の漆芸と木工」
日時:2022年5月14日(土曜日)
14時から15時30分
会場:地下1階講義室(聴講無料)
定員:50名 ※要申込み先着順
講師:福冨 幸(当館学芸課長)
*申込先着順
(席に空きがあれば、当日受付いたします)
電話:086-225-4800、FAX:086-224-0648、
にて受付いたします
メールの方は
●件名=「備中漆《参加イベント名》参加希望」
●メール本文に
(1)参加イベント名
(2)参加者氏名・年齢
(3)連絡先
明記の上、 にお申し込みください。
ワークショップ
「漆絵体験」
日時:2022年5月8日(日曜日)
13時30分から15時30分
◎定員に達しました
会場:地下1階研修室
対象:漆を扱うため小学5年生以上
材料費:1500円
定員:15名 ※要申込み先着順
講師:塩津容子氏、井上みゆき氏(漆芸作家・日本工芸会正会員)
※終了しました
美術の夕べ
日時:2022年5月28日(土曜日)
17時から18時
会場:2階展示室 ※要観覧券
講師:福冨 幸(当館学芸課長)
※新型コロナウイルス感染拡大の状況によって、講義室でのスライドレクチャーに変更する場合もあります。
■「漆芸家 山口松太 追悼展・もっと伝統工芸 備中漆展 2022」
チラシ公開中(PDF・829KB)
■図録ページ
お客様へのお願い
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●37.5度以上の発熱や咳などの風邪の症状、息苦しさや強いだるさなどがある方は入館をご遠慮ください
●マスクの着用や咳エチケットを遵守してください
●入館前に手指消毒等をしてください
●観覧券売り場では、一定の間隔を空けてお並びください
●展示室内では、他のお客様との距離を空けてお静かにご観覧ください(状況によっては、入場制限等をする場合もあります)
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で会期や内容が変更になることがあります