没後八十年 波多野華涯 ― 筆と生きた女性

小林正和

●開催概要

会 期2024年7月13日(土曜日)から8月25日(日曜日)まで
開館時間9時から17時
・7月27日(土曜日)、8月10日(土曜日)から25日(日曜日)の土日祝は19時まで夜間開館
・いずれも入館は閉館30分前まで
休館日月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火曜日)
観覧料一般:350円、65歳以上:170円、大学生:250円、高校生以下:無料
学生証やシルバーカード等、年齢が確認できる証明書をご提示ください
キャンパスメンバ―ズ制度加盟校の学生は無料
※障がい者手帳等をご持参の方とその介護者1名は無料
◎同時開催の特別展「鈴木敏夫とジブリ展」観覧券でもご覧いただけます。ただし特別展は土日祝および8月13日(火曜日)から16日(金曜日)の期間、日時指定予約制です
会 場2階展示室
主 催岡山県立美術館
助 成芸術文化振興基金、公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団、公益財団法人福武教育文化振興財団
特別協力小田切マリ(華涯文庫代表・波多野華涯曾孫)
後 援岡山県教育委員会、岡山市、岡山市教育委員会、岡山県郷土文化財団、公益社団法人岡山県文化連盟、一般財団法人岡山県国際交流協会、公益社団法人岡山県観光連盟、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社、NHK岡山放送局、RSK山陽放送、OHK岡山放送、TSCテレビせとうち、RNC西日本放送、KSB瀬戸内海放送

大正から昭和初期、岡山でひとりの女性が絵筆をとって暮らしていました。彼女は、漢籍の知識に基づいて花鳥や山水を描く「南画」と呼ばれる分野で活躍し、アトリエには老若男女の門人が集いました。本年はその南画家・波多野華涯の没後八十年にあたります。
華涯の作品は確固たる筆の力や鮮麗なる色遣いに魅力があります。諸地域の師や文人たちとの交流を通じて、迫力ある画面から繊細な描写まで様々に挑みました。
また華涯は、幼い頃から多くの下絵や手紙などを残しています。それらは子孫宅で大切に守り継がれ、華涯という画家の人生を現代に伝えています。
本展は、華涯の作品、師の書画や関連する中国絵画、そして華涯旧蔵資料を通じて、岡山ゆかりの近代南画家の一面に迫ります。


波多野はたの 華涯かがい(1863-1944)
文久3年、大阪生まれ。13歳で東京に遊学し、跡見学校(現在の跡見学園)第1期生として、跡見花蹊あとみかけい(1840-1926)に学問や絵画の指導を受ける。卒業後は南画家・滝和亭たきかてい(1830-1901)や森琴石もりきんせき(1843-1921)にも学び、大阪や広島、東京で作画を続けた。大正8年(1919)頃に岡山へ転居、画業に邁進し、同10年より画塾「有香社ゆうこうしゃ」を主宰。書画展への出品も続け、県内外で活動した。昭和19年7月18日没、法界院(岡山市)に葬られる。

 
波多野華涯

●関連事業

記念講演会

「滝和亭と周笠―華涯の絵画に息づく中国花卉図の伝統―」

日時:2024年7月21日(日曜日)
14時から
会場:2階ホール ※要当日観覧券
定員:200名(当日先着順)
講師:西上実氏(京都国立博物館名誉館員)
※終了しました
 

美術館講座

「華涯が暮らした岡山」

日時:2024年8月10日(土曜日)
14時から15時30分
会場:地下1階講義室
定員:50名(当日先着順・聴講無料)
講師:森田詩織(当館学芸員)
※終了しました
 

美術の夕べ

フロアレクチャー

日時:2024年7月27日(土曜日)
17時30分から
会場:2階展示室等 ※要当日観覧券
講師:森田詩織
※終了しました
 

フロアレクチャー

日時:2024年8月18日(日曜日)
14時から
会場:2階展示室等 ※要当日観覧券
講師:森田詩織
※終了しました
 


チラシ表 チラシ裏

■「没後八十年 波多野華涯 ― 筆と生きた女性」チラシ公開中(PDF・A4・1.4MB)

 

■出品目録(PDF・268KB)

 

波多野華涯図録

■図録 B5版 価格2500円