特別展 年間スケジュール 2019年度

2019年度 特別展・企画展 年間スケジュール

国立トレチャコフ美術館所蔵
ロマンティック・ロシア

Romantic Russia: From the Collection of The State Tretyakov Gallery
◆2019年4月27日(土曜日)から6月16日(日曜日)
ロマンティック・ロシア
モスクワにある国立トレチャコフ美術館は、創設者パーヴェル・トレチャコフによってその基礎が築かれた約20万点のコレクションを誇るロシア美術の殿堂です。本展では、クラムスコイやシーシキン、レーピンといった19世紀後半から20世紀初頭の革命前のロシアを代表する画家たちによる、ロシアの雄大な自然を描いた風景画やモデルの内面までも捉えた肖像画など、ロシア的ロマンにあふれる作品72点を紹介します。

左:イワン・クラムスコイ 《忘れえぬ女》 1883 © The State Tretyakov Gallery
右:イワン・シーシキン 《雨の樫林》 1891 © The State Tretyakov Gallery

山陽新聞創刊140周年記念
改組新第5回日展 岡山展

The 5th Re-Organized New Nitten Exhibition in Okayama
◆2019年7月6日(土曜日)から7月28日(日曜日)
日展は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書による国内最大の公募展です。明治40年の発足以来、日本美術界の中核として発展してきました。19年ぶりに開催される今回の岡山展では、巨匠作品をはじめ上位入賞作、岡山県関係の入選作などを紹介します。
第70回 岡山県美術展覧会
The 70th Okayama Art Exhibition 2019
◆2019年9月4日(水曜日)から9月15日(日曜日)
県内から美術作品を公募し、その中から優れた作品を展示します。当館では洋画・彫刻・工芸・写真部門が陳列されます。
熊谷守一
いのちを見つめて

Kumagai Morikazu: Cherishing All Lives
◆2019年9月28日(土曜日)から11月4日(月曜日・振休)
熊谷守一
熊谷守一(1880-1977)は、東京美術学校でのアカデミックな美術教育を出発点としながらも、身のまわりの動植物や風景を真摯に見つめ、独自の表現で描きつづけた画家です。とりわけ後年にあらわれる、はっきりとした輪郭線で縁取られた、簡素な形態と色面を特徴とする作風は「モリカズ様式」と呼ばれ、近年ふたたび注目を集めています。本展では油彩画を中心に水墨画や書も交えた守一作品約150点を展観し、その豊かな画家人生に迫ります。

左:《童子遊魚の図》 1961
右:《瓜》 1964 公益財団法人ひろしま美術館蔵

第66回日本伝統工芸展岡山展
THE 66th JAPAN TRADITIONAL Kogei EXHIBITION
◆2019年11月14日(木曜日)から12月1日(日曜日)
日本伝統工芸展は、日本の優れた工芸技術の保存と今日的な活用を目的に開催されている国内最大規模の公募展で、厳選された優秀作品約280点を展覧します。出品作家による列品解説会や伝統工芸に親しむワークショップも合わせてお楽しみください。
日・チェコ交流100周年
ミュシャと日本、日本とオルリク

Mucha and Japan / Japan and Orlik: In commemoration of the 100th Anniversary of Japan-Czech Republic Relations
◆2020年1月4日(土曜日)から2月11日(火曜日・祝日)
ミュシャとオルリク
19世紀末のヨーロッパでは、ジャポニスムと呼ばれる日本文化への熱狂が起こりました。チェコ出身のアルフォンス・ミュシャや、エミール・オルリクも日本美術の影響を受けた作家たちです。その一方で1900年頃の日本では、藤島武二らがヨーロッパからの影響を受け、ジャポニスムの還流とも捉えられる現象がみられました。本展では主にグラフィックを中心に展開した東西交流を紹介します。

左:アルフォンス・ミュシャ《サラ・ベルナール主演「ジスモンダ」》 1895 三浦コレクション 川崎市市民ミュージアム蔵
右:エミール・オルリク 《日本の旅人》 1901 千葉市美術館蔵
(いずれも半期のみ展示)

坂田一男
捲土重来

SAKATA Kazuo
◆2020年2月18日(火曜日)から3月22日(日曜日)
坂田一男
20世紀初頭のフランスで起こったキュビスムから抽象絵画への展開を、日本人として先駆けて最も深く理解し、その画業を通じて追求しつづけた坂田一男(1889-1956)。本展では、1920年代のパリ留学を経て、帰国後は中央画壇から距離を置きながら郷里岡山で制作しつづけた坂田の世界レベルの良質な作品を、キュビスムから抽象絵画への流れを踏まえながら同時代の海外作家の作品とも比較しつつ紹介します。

左:《坐る女Ⅲ》 1926 岡山県立美術館蔵
右:《コンポジション》 1955頃 岡山県立美術館蔵