岡山の美術展 年間スケジュール

◆岡山の美術展(特別展示・特集)年間スケジュール◆

当館では「岡山県ゆかり」をキーワードに、すぐれた作品を数多くコレクションしています。
これらを紹介する「岡山の美術展(収蔵品展示)」では、古書画・日本画は毎月、洋画・工芸は3ヵ月ごとに展示を入れ替えています。
あわせて、特定のテーマ・ジャンルに焦点をあてた特別企画も多数行っていますので、より深く美術を味わっていただけます。ぜひ何度も足をお運びください。


◎岡山の美術展観覧料

一般350円(280円)/大学生250円(200円)/小中高生 無料/65歳以上170円(140円)
※( )は20名以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方、県内の学校に在学する外国人留学生等は無料

◎収蔵品展示についてはこちら

※都合により展覧会の会期および内容などが変更になる場合があります。

没後八十年
波多野華涯 ― 筆と生きた女性

HATANO Kagai ― a woman’s life painting Nanga
2024年7月13日(土曜日)から8月25日(日曜日)
波多野華涯
波多野華涯(1863-1944)は大坂に生まれ、跡見花蹊、滝和亭、森琴石らに学び、大正6年(1917)より岡山に定住して画塾を開いた南画家。堅実な学習に基づき、筆力のある花鳥図や山水画を描きました。本展は子孫宅に受け継がれた作品資料を通じて華涯の画業をたどるとともに、同時代の岡山文人たちにも注目し、近代南画の一様相を探ります。

左:波多野華涯《玉蘭海棠図》 1921 個人蔵
右:波多野華涯《蜀桟道図》 1917 岡山県立美術館蔵

藤原和通―そこにある音
FUJIWARA Kazumichi-The sound of being
2024年9月21日(土曜日)から11月10日(日曜日)
岡山出身で2020年に亡くなったサウンドアーティスト・藤原和通の回顧展。
1944年に倉敷市で生まれた藤原は倉敷青陵高校を卒業後、作曲家の石井歓に師事し作曲を学びます。その後作曲活動を止め、1968年に観衆が自由に参加できる音のパフォーマンス《音響標定(Echo Location)》のシリーズを開始、1971年に概念芸術家の松澤宥が主催する「音会(ON-E)」に参加し、1976年にはヴェネツィア・ビエンナーレに招待されます。
また1990年前後からは芸術の領域だけでなく、より多くの人に楽しんでもらえるような制作を目指し、立体音響システムや音を振動や触覚によって体感できるコミュニケーターなどさまざまなプロダクトの開発・特許取得も行いました。1992年からはフジテレビの子供番組「ウゴウゴルーガ」で「おとのはくぶつかん」を制作しました。
本展は芸術や商業といった領域を超えて、幅広く音に対してのアプローチをおこなった藤原の活動を概観する展覧会です。

I氏賞受賞作家展
日原聖子・山田彩加・加瀬野裕介・花房紗也香
Okayama Prefectural Mr.I Development of Rising Artist Award Exhibition
2024年11月21日(木曜日)から12月22日(日曜日)
岡山県新進美術家育成「I氏賞」の奨励賞作家4人による展覧会。第13回受賞者の日原聖子(造形一般)、山田彩加(版画)、第14回受賞者の加瀬野裕介(造形一般)、花房紗也香(絵画)の作品と受賞後の展開を紹介する。

もっと伝統工芸
技と美の出会い(漆芸)

Contemporary Lacquer art
2024年11月21日(木曜日)から12月22日(日曜日)
日本伝統工芸展に併せて開催している特別展示「もっと伝統工芸」、今年は、蒔絵や螺鈿、描蒟醤など、さまざまな技法で美しく表現される漆芸の世界をひもときます。

収蔵品展示
満谷国四郎 -新収蔵品と雑誌挿絵をまじえて- 第2篇
Mitsutani Kunishiro with Newly Acquired Items and Magazine Illustrations Part 2
2024年12月24日(火曜日)から2025年2月2日(日曜日)
満谷国四郎
満谷国四郎(1874-1936)は現在の総社市に生まれました。写実的な画風で注目されますが、大正期には平明で装飾的な作風へと変わります。当館は複数のご所蔵家から作品の寄贈と寄託を受けました。2008年度に開催した収蔵品展示の第2篇として、09年度以降の新たな収蔵品も交えた展覧会です。

満谷国四郎《鏡を見る女》 1916 岡山県立美術館蔵 2014年度寄贈

 

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