特別展 年間スケジュール

2024年度 特別展・企画展 年間スケジュール

走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代
The Sodeisha Group:An Era Born Out of Avant-garde Ceramics
2024年2月27日(火曜日)から4月7日(日曜日)
走泥社
1948年に八木一夫、叶哲夫、山田光、松井美介、鈴木治の5人で結成された走泥社は、その後、会員の入れ替わりを経ながら50年間にわたり日本の陶芸界を牽引してきました。特にその重要性は前半期にあり、本展では走泥社結成25年となる1973年までを主たる対象とし、走泥社と同時期に前衛陶芸運動を展開した四耕会の作品なども合わせて展示し、日本の前衛陶芸が確立していくうえで中心的な役割を果たした走泥社の活動の意味を再検証するものです。

左:八木一夫《二口壺》1950 京都国立近代美術館
右:山田光《二つの塔》1959 和歌山県立近代美術館

生誕80年・没後20年記念
小林正和とその時代―ファイバー・アート、その向こうへ

KOBAYASHI Masakazu and His Contemporaries―Beyond Fiber Art
2024年4月19日(金曜日)から5月26日(日曜日)
小林正和
小林正和(1944ー2004)は、京都に生まれ、1970年代後半から2000年代にかけて、ファイバーアート(繊維造形)の第一人者として国内外で活躍、世界的にも高い評価を受けました。1995年からは岡山県立大学で教授を務め、後進の指導にあたりました。本展は、小林の生誕80年・没後20年を記念する回顧展で、小林の代表作や関連資料とともに、同時代で活躍した作家たちの作品を加え、日本のファイバーアートの展開を紹介します。

左:小林正和《SOUND COLLAGE-93》 1993 京都市美術館蔵
右:小林正和《MIZUOTO-99》 1999 個人蔵

北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦
江戸東京博物館コレクションより

Hokusai and Hiroshige: The Mount Fuji Challenges, from Edo-Tokyo Museum collection
2024年6月7日(金曜日)から7月7日(日曜日)
北斎と広重
浮世絵風景画の名手である葛飾北斎(1760-1849)と歌川広重(1797-1858)。大胆な構図で知られる北斎、叙情性豊かな描写が際立つ広重、他の追随を許さないこの二人は、いかにして名作を生み出したのでしょうか。
本展では、江戸東京博物館の所蔵する作品から、北斎の《冨嶽三十六景》全46点のほか、《東海道五拾三次之内》《名所江戸百景》といった広重風景画の名作など、計213点を一挙公開し、二人の絵師の挑戦に迫ります。

葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 1831~33頃 東京都江戸東京博物館蔵

鈴⽊敏夫とジブリ展
Suzuki Toshio and Ghibli
2024年7月9日(火曜日)から9月1日(日曜日)
鈴⽊敏夫とジブリ
高畑勲・宮﨑駿両監督と共に、世界を代表する数々のアニメーション映画を世に送り出してきたスタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫。
本展では、鈴木敏夫氏の血肉となった8,800冊の書籍や約10,000本の映画作品を通じて、鈴木氏がその作品や作家からどのような影響を受け、自身の思考術へとつなげていったのか。そしてどのように作り手と向き合い、編集者・プロデューサーとしてスタジオジブリ映画を確立していったのかを探る。その他にも、貴重な資料や企画書をはじめ、立体造型物などを多数展示予定。

©2022 Hayao Miyazaki-Toshio Suzuki

第75回 岡山県美術展覧会
The 75th Okayama Art Exhibition 2024
2024年9月4日(水曜日)から9月15日(日曜日)
県内から美術作品を公募し、その中から優れた作品を展示します。当館では洋画・彫刻・工芸・写真部門が陳列されます。
 
世界遺産 大シルクロード展
The Great Silk Road World Heritage Exhibition
2024年9月16日(月曜日・祝日)から11月10日(日曜日)
シルクロード
ユーラシア大陸を横断し東洋と西洋を結んだ大交易路・シルクロード。2014年のユネスコ世界遺産認定を契機に学術調査や研究が進み、新しい発見が続いています。本展覧会は世界遺産認定後、中国国外で初めて行われる大規模なシルクロードの展覧会です。洛陽、西安、蘭州、敦煌、新疆地域などの27箇所の博物館・研究機関が所蔵する、約200点の文物を紹介します。宝飾品や絵画、経典、仏像などの名宝を通じ、文化交流の歴史を感じる機会になりましたら幸いです。

一級文物《六花形脚付杯》唐・8世紀 山西博物院蔵

第71回日本伝統工芸展岡山展
THE 71st JAPAN TRADITIONAL Kogei EXHIBITION
2024年11月21日(木曜日)から12月8日(日曜日)
日本伝統工芸展は、日本の優れた工芸技術の保存と今日的な活用を目的に開催されている国内最大規模の公募展で、世界的にも注目を集めるわが国伝統工芸の優品(陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸)を展覧します。出品作家による列品解説会や伝統工芸に親しむワークショップも合わせてお楽しみください。
 
柚木沙弥郎 永遠のいま
Yunoki Samiro Exhibition
2025年2月14日(金曜日)から3月23日(日曜日)
柚木沙弥郎
柚木沙弥郎(1922-2024)は、倉敷市玉島の洋画家、柚木久太の次男に生まれました。戦後に職を得た大原美術館で民藝運動に出会い、芹沢銈介のもとで染色家として歩みます。型染の第一人者として活躍し、自由でユーモラスな形態と美しい色彩が調和した作品は、多くの人々に愛されています。1990年代以降は、染色のみならず、版画やコラージュ、絵本、立体など大きく創作世界を広げ、100歳をこえてなお、意欲的に活動しました。本展は柚木の長きにわたる創作活動の全貌を紹介します。

柚木沙弥郎《無題》 2012 岡山県立美術館蔵

 

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